苦しかったときの話をしようか

日本屈指のマーケターが就活を控える娘に向けて書いた本。

森岡毅さん。世界最大の一般消費財メーカーであるP&Gで15年ほど勤めた後、ユー・エス・ジェイへ転職。窮地にあったUSJをV時回復させたスーパーマン。2017年にUSJを退社し、現在はマーケティング精鋭集団「刀」の代表取締役CEOを務める。

最初は就活を控えている娘に対してアドバイスを展開していく本かと思ったが、違った。(厳密には違くはないが。)

◾️学校では教えてくれない世界の秘密

-「人間は、みんな同じ、平等」だと、小学校から聞いてきたと思う。しかし私が見てきた世界の真実は、明らかに真逆にできている。「人間は、みんな違って、極めて不平等」なのだ。-

資本主義の本質や人間は平等ではない、といった事実が生々しく書かれている。海外駐在などの経験も基に書かれているのだろう。また不平等である事実を決してネガティヴに捉えていない所がすごい。

◾️「苦しかった時の話をしようか」

本の題名にもなっている章。主にP&G時代の苦労が書かれていた。実績からわかるように超エリートである。が、超エリートでもとんでもない挫折や苦労を乗り越えていることがリアルに書かれている。

そしてなにより、どんな状況でもめげない著者の精神に感銘を受けるのである!

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